保育園看護師の働き方とメリット・デメリット、年収事情について分かりやすくお伝えします。
大きく3つに分けて解説します。
①保育園看護師の仕事内容、②保育園看護師に向いている人、③保育園看護師のメリット・デメリットについてです。
保育園看護師の仕事内容
保育園看護師の仕事内容は、子供たちの健康管理や保育に関する業務を多岐に渡って行います。
まず、健康管理がメインの業務であり、怪我や体調不良に対応し、保護者への連絡や医師との相談を行います。
また、救急対応が必要な場面では判断を行い、園内の衛生状態と安全確認を行います。
これらの業務は子供たちが健康に成長するために欠かせません。
次に、保育室、トイレ、水回りなどの衛生状態の確認を行い、環境整備を行います。
また、感染症への対策をスタッフ全員に周知し、保育士と協力して安全を確保します。
さらに、健診介助を行い、身体測定、健康診断、歯科検診等の準備や医師の補助をし、記録や保護者への報告を行います。
また、結果を分析し、保健指導に活かすこともあります。
これらの業務は、子供たちの健康を維持するために重要です。
最近ではアレルギーを持つ子どもの増加や食事提供に伴うアレルギーリスクに対応することも重要な業務の一つです。
そのため、スタッフへの指導を行って、アレルギーへの対応を徹底します。
子どもたちの保育に関しては、保育士としてカウントされることもあり、保育士と共に子どもの保育に入ることが多いです。
また、発達状態の確認ができ、保護者からの相談に乗ることもあります。
このように、子供たちが健やかに育つために、保育園看護師は保育士と共に保育に取り組んでいます。
保護者との関わりに関しては、直接的な関わりは少ないものの、子供たちの健康に関する相談を受けることがあります。
子供たちと保護者の信頼を得るためにも、保育園看護師は積極的な対応を心がけています。
最後に、保育園看護師のメリットとしては、日勤のみで生活リズムが崩れず、土日休みでプライベートとの両立が可能です。
さらに、残業が少ない傾向があります。
これらのメリットを活かして、保育園看護師は子供たちの健康管理や保育に専念しています。
25歳女性です。
現在は保育園で看護師をしています。
雇用形態は臨時職員です。
月曜日から土曜日まで8:30~17:00まで働いています。
休みは祝日・日曜日と公休が月2回です。
残業はほとんどありませんが、
月に2回程8:00~17:30までの1時間超勤を行う勤務があります。
月収は240万円くらいです。
保育園看護師に向いている人とは?
保育園看護師に向いている人の特徴は、以下の通りです。
子供が好きであること
保育園看護師は、子供たちの健康管理や保育に関わることが多く、子供たちと接する時間が長い職種です。そのため、子供たちと接することが好きであることが必要不可欠です。子供たちと一緒に遊んだり、話をしたりすることが好きな人は、保育園看護師に向いていると言えます。
子どもと遊ぶことが好きであること
保育園看護師は、子供たちが健やかに育つために、保育士と共に保育に取り組んでいます。そのため、子供たちと遊ぶことが好きであることが望ましいです。子供たちが喜ぶ遊びや工作を考えたり、保育士と一緒に子供たちと遊んだりすることが多いため、子供たちと一緒に楽しめる人が向いています。
楽器が弾ける人や読み聞かせが得意な人であること
保育園看護師は、子供たちが楽しく過ごせるような活動を企画することもあります。そのため、楽器が弾けたり、読み聞かせが得意な人は、子供たちの心を掴むことができます。また、音楽や読み聞かせは子供たちの発達にも良い影響を与えるため、保育園看護師としての能力を高めることができます。
自身が子育て経験者であることで、その経験を活かせること
保育園看護師は、子供たちの健康管理や保育に関わることが多く、子育て経験がある人はその経験を活かすことができます。子供たちの気持ちや成長に対して理解を深めることができ、保護者とのコミュニケーションもスムーズに行えます。
プライベートを充実させたいと思っていること
保育園看護師は、日勤のみで生活リズムが崩れず、土日休みでプライベートとの両立が可能です。また、残業が少ない傾向があるため、プライベートを充実させたい人に向いていると言えます。
ブランクがあっても構わないこと
保育園看護師として働くには、特に資格は必要ありませんので、ブランクがある人でも問題ありません。保育園や病院での研修制度が整っているところが多く、研修を受けたり、経験を積むことで、スキルアップができます。
小児科経験があることが望ましい(必須ではない)
保育園看護師は、子供たちの健康管理を行うため、小児科経験がある人は望ましいです。しかし、必須条件ではありません。保育園や病院での研修や経験を積むことで、乳幼児に対する知識や技術(感染症予防・衛生管理・メンタルケアなど)を身につけることができます。
以上が、保育園看護師に向いている人の特徴です。
保育園看護師のメリットとデメリット
メリット1: 子供の成長を見られる
保育園看護師の仕事には様々な業務が含まれますが、その中でも最も魅力的なメリットの一つは、子供たちの成長を間近で見ることができることです。
子供たちが日々成長していく様子を見ることで、看護師自身も成長し、やりがいを感じることができます。
また、子供が好きな方にとってはたまらない職場であり、子供たちと共に過ごす時間はとても充実したものになるでしょう。
さらに、子供の成長発達段階についての勉強にもなります。
保育園看護師は、子供たちの発達や成長に関する知識を深めることができ、それを実践に活かすことができます。
このように、保育園看護師は子供たちの成長を支えるだけでなく、自身も成長することができる、とてもやりがいのある職場であると言えます。
メリット2: 医療行為は必要ない
保育園看護師の仕事は、子供たちの健康管理や保育に関する業務を多岐に渡って行います。
その中でも、メリットの一つは、医療行為が必要ないことです。
保育園看護師は、けがが大きい処置や体調不良時の観察程度であれば、採血や点滴などの医療行為は必要ありません。
これによって、子供たちにとって不必要な苦痛を与えることを回避することができます。
また、病院に入院するよりも、保育園での健康管理の方が、子供たちにとって精神的な負担が軽減されます。
保育園看護師が、子供たちの健康管理に専念することで、子供たちが安心して過ごせる環境を作り出すことができます。
保育園看護師は、子供たちの健康を維持するために欠かせない存在です。
基本的に医療行為が必要ないことは、子供たちにとっても保育園看護師にとっても大きなメリットとなっています。
デメリット1: 給与が低い
日勤のみで残業もほぼない職場が多いため、病院勤務と比較すると年収は低めです。
おおよそ年収で300万~400万円が相場(※)です。
この点に関して、最近では保育園看護師の需要が高まっているため、一部の職場では給与が改善されている傾向にあります。
しかし、まだまだ改善の余地があることも事実です。
一方で、日勤のみで残業もほぼない職場が多いため、プライベートの時間を確保しやすい点は魅力的です。
また、病院勤務と比較すると、ストレスや負担が少なく、心身ともに健康を保ちやすいというメリットもあります。
デメリット2: 看護技術の向上は望めない
保育園看護師の仕事は、健康な子供を対象としているため、看護技術や医療行為の提供の機会が少なく、新しい看護技術の取得や技術の向上が望めません。
保育園での業務は、身体的なケアや健康管理が中心であり、救急処置や医療行為が必要な状況は少ないため、看護技術の向上には限りがあります。
もし、看護技術を磨きたいと考えている場合は、病院などで働くことを検討する必要があります。
病院での勤務は、患者さんの状態に応じた看護技術が必要となるため、保育園での業務よりも看護技術の向上が期待できます。
そのため、保育園看護師であっても、病院勤務の経験を積むことで、看護技術を向上させることができます。
ただし、保育園看護師は、子供たちの成長を支える非常に重要な役割を担っています。
保育園においても、子供たちにとって安心して過ごせる環境を作ることが求められます。
保育園看護師は、子供たちの健康状態を常に把握し、必要なサポートを提供することで、子供たちの成長を支えることができます。
総じて、保育園看護師の仕事は、看護技術の向上には繋がりにくいものの、子供たちの成長を支える重要な仕事であると言えます。
デメリット3: 看護師が一人しかいない
保育園では基本的に看護師が1人しか配置されていません。
このため、突発的な出来事に対応する判断は全て1人で行わなければなりません。
例えば、子供が急に具合が悪くなった場合、すぐに対応できるように看護師は常に注意を払っていなければなりません。
また、相談できる看護師が近くにいないこともあります。
もし、何か問題が発生した場合、看護師は自分自身で判断を下す必要があります。
さらに、保育士との職種間の隔たりがあるため、孤独を感じることもあるかもしれません。
保育園で働くということは、子供たちとの接点が多く、楽しい瞬間も多い一方で、看護師は保育士とは異なる角度から子供たちを見ています。
そのため、保育士とのコミュニケーションが取りづらく、孤独を感じることもあるかもしれません。
ただし、保育士とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築くことで、職場でのストレスを軽減することができます。
保育園看護師のまとめ
以上のように、保育園看護師は、孤独を感じる可能性がある職場環境に置かれています。
しかし、子供たちの健康を守るために欠かせない存在であることは間違いありません。
看護師は、日々の業務に取り組む中で、自己成長を図り、職場でのストレスを軽減するための方法を見つけることが大切です。
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