目次
看護師を辞めたい人におすすめ 看護師の退職交渉の体験談まとめ
看護師を辞めたいと考えている人におすすめの看護師の退職交渉の体験談をまとめました。
インターネットアンケートによる結果(オリジナルデータ)です。
いま転職を考えている方やどうやって退職するのか分からない方に参考になれば幸いです。
退職交渉アンケートの結果(データ)
①退職を決意した時から実際に退職するまでの期間(円グラフ)
②退職する前に相談した人(多い順ベスト5・棒グラフ)
③引き止めの有無(表)
④実際に退職交渉した人は(表)
1.退職を決意した時から実際に退職するまでの期間は?(円グラフ)
今回のアンケートでは、退職を決意してから、実際に退職するまでに1年以上かかっているケースが多かったです。
退職するまでの計画をしっかり立てる準備するとよいでしょう。
2.退職する前に相談した人は?(多い順ベスト5・横棒ブラフ)
退職や転職については、同僚、家族をはじめ、身近な人に相談することが多いです。
退職することによる影響も大きいので、信頼できる人と相談するのは良いと思います。
3.引き止めはあった?
85%もの人が引き止めに合っています。
やはり退職交渉をする際は準備が必要です。
ただし、勤めている病院、施設、部署、上司によって、退職までにかかる期間が変わってくる可能性があります。
決意・覚悟を固めて、退職の意志を強く持ちましょう。
4.実際に退職交渉した人は?
看護師長 | 15人 |
看護部長 | 8人 |
副医院長 | 1人 |
上記以外 | 1人 |
実際に退職交渉した人
看護師長は部署をマネージメントする役割を担っているので、退職交渉の交渉相手になることが多いです。
看護部長は看護師全体を統括する役割を担っており、看護師長の次に交渉相手となりやすいです。
退職交渉を経験した看護師の体験談まとめ
看護師長の一言により退職を決意
退職を決意した時から実際に退職するまでの期間:3ヶ月以上半年以内
退職する前に相談をした人:看護主任、職場の同僚
引き止めの有無:有
実際に退職交渉した人:看護師長
- 簡単な自己紹介と退職理由をお願いします。
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精神科、内科の中規模病院の常勤、病棟勤務をしています。
初めて退職したのは地元の北海道の農業組合系列の病院でした。
勤務してあと数ヶ月で三年になるというときに、初夏に祖父が亡くなり、その後叔父も亡くなった時でした。
勤めている病院に家族からの連絡があった際に、横で通話を聞いていた師長が「死んだの?死んだの?」と電話口にも聞こえる声で話していたのが、とても医療職としての配慮が全くない、あり得ない、と思ったのが一番の理由でした。
- 実際の退職交渉の様子について教えてください。
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退職交渉は1回で、初夏の出来事からボーナスがでる年末まで待ち、そこから辞めますと告げたのみです。
師長からはもうすぐで三年目になるのだから、それまで待ってみたらと引き止められましたが、もう居たいと思えないと、真実は告げずに辞めました。
真実を告げても良かったのですが、他の先輩たちや残る同僚からの、自分への評価が下がってしまうのではないかと考えてしまい、師長の態度が酷かったからとは流石に言えませんでした。
今でも素直に理由を伝えた方が、その後の師長のためにも良かったのではと後悔しています。
- 退職交渉を振り返って、後輩にアドバイスをお願いします。
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勤めてからまず三年は、と言われますが自身の精神を病んでしまっては、その後転職も勤務自体が難しくなってしまうので、どんな引き止め方をされようと、交渉が長くなり疲弊してしまっても、ストレスとなっている職場から逃げる事は必ずした方が良いと思います。
自分の意思を最後まで貫きましょう。
また、パワハラ、セクハラといった理由がある方は、是非証拠を取ってから交渉をすると良いと思います。
相手に確固たる証拠を持っている事と、原因となっている事がはっきりと理解してもらえるためです。
また、その出来事によって精神的に病んでしまった場合、訴訟を起こすこともできるので、証拠は確実にとりましょう。
離職を伝えて1年を要した退職交渉
退職を決意した時から実際に退職するまでの期間:1年以上~3年以内
退職する前に相談をした人:相談していない
引き止めの有無:有
実際に退職交渉した人:看護師長
- 簡単な自己紹介と退職理由をお願いします。
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初めて就職したのは看護学校でよく行っていた付属の病院です。
そこで第一希望のOPE室に配属されました。
同期とも仲良く仕事をスタートさせたのですが、実習の頃よりこの病院にはいい印象はありませんでした。
実際に働いてみるとその人間関係は酷いものでした。
癖のある先輩が重鎮し、その先輩にビビっている師長がいる状態です。
いじめもはびこり、面倒臭い所でした。
人間関係で悩みながら仕事をするのは嫌だと考えていたので、就職して直ぐに転職を考えました。
最低でも一年だけはいようと思っていました。
- 実際の退職交渉の様子について教えてください。
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一年が経つ頃、初めて師長に離職の旨を伝えました。
こちらの離職の意志を伝えると数カ月後には辞める事が出来ると思いこんでいました。
実際はそんな簡単なものではありませんでした。まずはもう少し考えてみる様にと言われました。
数週間働きましたが、やっぱり嫌だと思い、再度伝えました。
それでも受理される事はありませんでした。
その後も5回程伝えました。
一体どうすれば辞めさせてもらえるのだろうかとそっちで悩んだ程です。
病院自体に残り、科の変更も言われましたが、そもそもこの病院にいたくなかったので、それも拒否しました。
何度も言いながら3カ月程過ぎてしまいました。
ようやく、退職の方向で話しが進んだのは初めて離職を伝えてから半年、実際に退職できたのはその半年後でした。
一年もの時間を要してしまいました。
元々長くはいないだろうと思っていましたので、辞める理由が定まっていなかった事はこれだけ伸びた原因だと思っています。
- 退職交渉を振り返って、後輩にアドバイスをお願いします。
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もっと先輩で、5年ほど働いた人は簡単に辞める事が出来ていました。
新卒で入った私が一年ちょっとで辞める事は容易ではありませんでした。
離職の理由として長年勤めていれば、他の所で見聞を広めたい、もっとステップアップしたいと言えばまかり通ったと思います。
新卒程度の時には、結婚をするとか、引っ越しを余儀なくされる等、物理的に働く事が出来ない理由を用いないとうまい事言われてなかなか辞めさせてもらえない実情をしりました。
なかなか辞める事が出来ず、結果、辞めたのは十分に福利厚生を受ける事が出来ずに辞めていきました。
やや計画性に乏しかったし、ボーナスやお金も要らないから辞めたいと思っていたので、ボーナス前で辞める事になりました。
「お金も要らないから兎に角辞めさせて!!」と言う気持ちになっていました。
今、思えばもっと辞める理由を拒否出来る物ではない事を上げ、確実に辞める方法を取るべきだったと思っています。
これから離職する人は、辞める理由を引きとめられる理由にはしない事にして下さい。
多少嘘が入っていても、その真偽をいちいち確認する事はないし、去っていく場所に嘘が多少残っても問題はありません。
自分の人生ですので、上手に言いくるめられ無駄な時間を過ごさない方が良いと思います。
体力的な限界がきたため退職
退職を決意した時から実際に退職するまでの期間:1年以上~3年以内
退職する前に相談をした人:リーダー、職場の同僚
引き止めの有無:有
実際に退職交渉した人:看護部長、看護師長
- 簡単な自己紹介と退職理由をお願いします。
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30代前半の看護師歴10年になります。
現在は、看護職在職で育休中です。
資格取得後、総合病院へ就職してそこの職場は4年就職していました。
救命救急センターと地域密着型のため夜間も絶えず利用患者が多く、また人手不足が慢性化していたため、就職2年目には体力的にも精神的にも結構限界がきており、離職も考え始めた時期でもありました。
- 実際の退職交渉の様子について教えてください。
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初めて退職を考えたのは、ハードな勤務が数カ月続き我慢していましたが、身体が悲鳴をあげ、自宅で倒れてしまい、頭位性めまい症を診断されたことがきっかけでした。
その後、リーダーに相談してリーダーから師長へ話をしてもらいました。
その後、2.3回師長と今後の勤務体制の話しや新人指導などもやってもらう話し、やはりそこでも人手不足により辞めてもらうのは困るとの回答でした。
スタッフとの人間関係は良好で辞めるには勿体ないくらいとも考えていましたが、このまま働いたら看護師という仕事を嫌いになってしまうのではないかと思う程、精神的よりも体力的に限界でした。
その後、新人が入る4月末で退職し、最初にリーダーへ話してから約8ヶ月程経っていました。
- 退職交渉を振り返って、後輩にアドバイスをお願いします。
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やはり、看護師は特に離職率が高いと言われています。
職場は人間関係も大事ですが、仕事内容が自分のキャパに合うかどうかも大事だと思いました。
初めての総合病院であり奨学金返済の制度のため3年は離職できなかったためでもありますが、仕事は自分のキャパに合う範囲で精神的にも体力的にも安定して働けることが一番だと思います。
決して無理はせず、上司は引き止めはしますが自分を大切にして下さい。
無理をして看護師という仕事を嫌いになってまで続ける職場環境か考えてみてください。
退職した看護師さんの体験談を通して分かることは、退職を決意しても中々辞めることができないということです。
その中でもやはり強い意志を持つこと、胆力(たんりょく)は大切です。
それに加え、入念な準備(退職時の引き止めに対しての回答)と戦略をもって、退職交渉に臨むとよいでしょう。
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